Japanese
English
臨床研究
円形脱毛症に対するステロイド中用量間歇投与法の効果と患者背景
Evaluation of the Efficacy of Intermittently Administrared Medium-dose Corticosteroid for Alopecia Areata and the Patients’ Background
綾部 原子
1
,
石田 修一
1
,
宮川 まみ
1
,
田中 理子
1
,
小越 達也
1
,
川村 知佳
1
,
武山 紘子
1
,
高松 法子
1
,
相原 道子
1
Motoko AYABE
1
,
Shuichi ISHIDA
1
,
Mami MIYAKAWA
1
,
Satoko TANAKA
1
,
Tatsuya KOGOSHI
1
,
Chika KAWAMURA
1
,
Hiroko TAKEYAMA
1
,
Noriko TAKAMATSU
1
,
Michiko AIHARA
1
1横浜市立大学附属病院,皮膚科(主任:相原道子教授)
キーワード:
ステロイド中用量間歇投与法
,
円形脱毛症
,
治療の有効性と患者背景
Keyword:
ステロイド中用量間歇投与法
,
円形脱毛症
,
治療の有効性と患者背景
pp.80-83
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000521
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2013年6月~2015年6月に,当科でステロイド中用量間歇投与法を施行した急性重症円形脱毛症34例について,その有効性と患者背景を検討した。急性発症円形脱毛症は慢性円形脱毛症の急性増悪よりも有効性が高かった。急性発症では,治療開始時の脱毛面積が75%を超えると有効性が低下した。また急性増悪では,基礎疾患として自己免疫疾患などの免疫異常の疾患やアレルギー疾患を合併した場合と,治療開始時の脱毛面積が50%を超えた場合は,全例が予後不良であった。以上より,ステロイド全身投与の有効性は,一過性の急性反応の場合は有効性が高く,慢性的な炎症が毛包に作用する状態が続く場合は,有効性が低下することが推察された。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.