Japanese
English
症例報告
表皮下水疱を伴った限局性強皮症の2例
Two Cases of Localized Scleroderma Associated with Subepidermal Bulla
延藤 俊子
1
,
武田 孝爾
1
,
籏持 淳
1
,
植木 宏明
1
Toshiko NOBUTOH
1
,
Koji TAKEDA
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Hiroaki UEKI
1
1川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School
キーワード:
限局性強皮症
,
表皮下水疱
Keyword:
限局性強皮症
,
表皮下水疱
pp.155-158
発行日 1993年2月1日
Published Date 1993/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900816
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症例1;71歳,女性.70歳頃より左乳房下縁の皮下硬結に気づき徐々に拡大した.来院時,同部に帯状の硬化局面を認め,正中線付近の硬化部位に弛緩性水疱を伴っていた.組織学的に,真皮上層の著明な浮腫と表皮下水疱,真皮全層にわたる膠原線維の肥厚を認めた.また電顕では水疱はbasal laminaより真皮側に見られた.症例2;59歳,女性.58歳頃より左頬部に母指爪甲大の褐色硬化局面があり,組織学的に表皮下水疱と,真皮全層にわたる膠原線維の膨化,均質化を認め,組織学的に表皮下水疱を伴った限局性強皮症と診断した.
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