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特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
IV 治療のポイント
ステロイド内服療法が適応となる場合
強皮症
Oral steroid therapy for scleroderma
竹原 和彦
1
Kazuhiko TAKEHARA
1
1金沢大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
ステロイド内服療法
Keyword:
全身性強皮症
,
限局性強皮症
,
ステロイド内服療法
pp.150-152
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901531
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全身性強皮症に対するステロイド内服療法に関して統一的な見解はないが,われわれは1)早期例,2)浮腫性硬化主体,3)進行速度が急速,4)持続的な炎症所見,5)他の古典的膠原病(不全型も含む)とのoverlapが疑われるものの5項目中4〜5項目満足する例を絶対的適応,2〜3項目満足する例を相対的適応としている.初期量はプレドニゾロン換算で20〜30mg/日とする.限局性強皮症に対するステロイド内服療法についても慎重な決定が望まれるが,われわれは1)炎症所見または急速な拡大,2)機能障害またはその可能性,3)成長障害の可能性,4)筋病変または抗1本鎖DNA抗体高値の4項目中2〜4項目満足する例を絶対的適応,1項目満足する例を相対的適応としている.初期量はプロドニゾロン換算で10〜20mg/日とする.また,両疾患に対するステロイド内服療法に際しては副作用についても十分な注意を要する.
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