Japanese
English
特集 冬の皮膚病
臨床例
クリオフィブリノゲン血症ならびにクリオグロブリン血症を合併し,病理組織学的に結晶物質の経表皮排泄がみられた例
A case of foot ulcer found transepidermal elimination of crystal object in histopathological examination, associated with cryofibrinogenemia and cryogloblinemia
中川 浩一
1
,
岡林 綾
1
,
田口 麻莉
1
,
東田 理恵
1
,
清水 奈美
1
,
大磯 直毅
2
Koichi Nakagawa
1
,
Aya Okabayashi
1
,
Mari Taguchi
1
,
Rie Tohda
1
,
Nami Shimizu
1
,
Naoki Oiso
2
1富田林病院皮膚科
2近畿大学病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tondabayashi Hospital
2Department of Dermatology, Kindai University Hospital
キーワード:
クリオフィブリノゲン
,
クリオグロブリン
,
経表皮排泄
,
リンタングステン酸ヘマトキシリン染色
Keyword:
クリオフィブリノゲン
,
クリオグロブリン
,
経表皮排泄
,
リンタングステン酸ヘマトキシリン染色
pp.1086-1089
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002219
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・冬季に紫斑,網状皮斑,潰瘍,壊死が両足にみられ,夏季に改善する症例を経験した.合併症に関節リウマチ,血液疾患を有していた.
・血液検査でクリオフィブリノゲンとクリオグロブリンが検出された.
・病理組織像で表皮内水疱内および真皮上層の毛細血管内にH-E染色で好酸性に染まる物質が観察された.
・好酸性物質の一部は菱形の結晶構造を有し,経表皮排泄されていた.これらはリンタングステン酸ヘマトキシリン染色で青藍色に染色され,クリオフィブリノゲン関連物質と推察した.
(「症例のポイント」より)
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