Japanese
English
症例報告
単クローン性クリオグロブリン血症の1例
A case of monoclonal cryoglobulinemia
冨田 郁代
1
,
簗場 広一
1
,
森田 礼時
1
,
白崎 文朗
1
,
佐藤 伸一
1
,
竹原 和彦
1
,
稲沖 真
2
Ikuyo TOMITA
1
,
Kouichi YANABA
1
,
Reiji MORITA
1
,
Humiaki SHIRASAKI
1
,
Shinichi SATO
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Makoto INAOKI
2
1金沢大学大学院医学系研究科循環医科学専攻血管分子化学講座皮膚科学
2川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Kanazawa University Graduate School of Medicine
2Department of Dermatology,Kawasaki Medical University
キーワード:
クリオグロブリン
,
本態性M蛋白血症
,
網状皮斑
Keyword:
クリオグロブリン
,
本態性M蛋白血症
,
網状皮斑
pp.270-273
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100072
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約
78歳,男性.体幹,四肢の網状皮斑と皮膚潰瘍が出現し当科を受診した.単クローン性クリオグロブリンを認めた.腎・神経障害などの内臓病変はなく,保存的治療により潰瘍は軽快した.基礎疾患として膠原病,肝炎,多発性骨髄腫を示唆する所見はなかったが,本態性M蛋白血症が認められた.本態性M蛋白血症は予後のよい病態であるが,1年でおよそ1%に血液悪性疾患を発症するといわれているので,今後の経過観察が必要であると考えた.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.