Japanese
English
症例
アセトアミノフェンが原因と考えられた急性汎発性発疹性膿疱症の1例
-―本剤による薬剤リンパ球刺激試験の本邦報告例のまとめ―
Acute generalized exanthematous pustulosis caused by acetaminophen: a literature review of lymphocyte stimulation test in Japan
福田 英美里
1
,
宮永 美紀
1
,
位田 奈緒子
2
,
細野 奈穂子
2
,
尾山 徳孝
1
,
長谷川 稔
1
Emily FUKUDA
1
,
Miki MIYANAGA
1
,
Naoko IDA
2
,
Nahoko Hosono
2
,
Noritaka OYAMA
1
,
Minoru HASEGAWA
1
1福井大学医学部環境運動医学講座,皮膚科学(主任:長谷川稔教授)
2同,血液・腫瘍内科
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
アセトアミノフェン
,
薬剤リンパ球刺激試験
,
ステロイド全身投与
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
アセトアミノフェン
,
薬剤リンパ球刺激試験
,
ステロイド全身投与
pp.1513-1517
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003478
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73歳,男性。数日前より発熱し,既存薬に加えてアセトアミノフェンを内服した2日後より,体幹と前腕に小膿疱を伴う紅斑が出現した。臨床像と病理所見より急性汎発性発疹性膿疱症と診断し,アセトアミノフェンを含む被疑薬の中止とステロイド外用で加療を開始した。発熱と膿疱新生が持続したため,内服ステロイド(1mg/kg/日)を併用して症状は改善した。皮疹出現から53日目に施行した薬剤リンパ球刺激試験でアセトアミノフェンが陽性であり,被疑薬と判断した。同剤で生じた急性汎発性発疹性膿疱症8例(自験例を含む)の報告では,施行時期にかかわらず薬剤リンパ球刺激試験は陽性となるが,陰性例でも期間をおいた再検査で陽性化していた。
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