特集 播種状の皮膚病
臨床例
膿疱性乾癬の患者に発症した、アモキシシリンによる急性汎発性発疹性膿疱症と考えられた症例
加藤 香澄
1
,
加藤 裕史
,
坂井田 高志
,
大口 亮子
,
森田 明理
1愛知県厚生農業協同組合連合会知多厚生病院 皮膚科
キーワード:
Amoxicillin
,
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
乾癬-膿疱性
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Amoxicillin
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Acute Generalized Exanthematous Pustulosis
pp.259-262
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016170495
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<症例のポイント>ヘリコバクター・ピロリの除菌後に紅斑や小膿疱が出現した急性汎発性発疹性膿疱症(acute generalized exanthematous pustulosis:AGEP)を経験した。膿疱性乾癬の既往があり、病理組織学的にも膿疱性乾癬の急性増悪との鑑別が困難であった。過去の報告では乾癬の既往のある患者にAGEPが出現しやすいという報告や、また膿疱性乾癬の患者にペニシリン系薬剤を投与すると皮疹の増悪をきたすという報告もあり、膿疱性乾癬の患者への投薬の際には注意が必要である。
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