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川崎病患者におけるアセトアミノフェンによる薬剤過敏症の検討
稗田 芙蓉太
1
,
光松 孝真
1
,
江﨑 可絵
1
,
鈴村 水鳥
1
,
渡邉 修大
1
1名鉄病院小児科
キーワード:
川崎病
,
アセトアミノフェン
,
薬剤過敏症
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
川崎病
,
アセトアミノフェン
,
薬剤過敏症
,
薬剤リンパ球刺激試験
pp.414-418
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001696
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2017~2020年に当院で入院治療を行った川崎病患者34例に対して,アセトアミノフェンの薬剤リンパ球刺激試験を実施した.その結果,34例中15例(44.1%)で急性期もしくは回復期のいずれかにおいて,アセトアミノフェンの薬剤リンパ球刺激試験(DLST)が陽性であった.発症原因が不明とされる川崎病であるが,一部の病態にアセトアミノフェンによる薬剤過敏症の関与が疑われた.川崎病と診断し,治療開始後のアセトアミノフェン投与は治療反応に影響を与える可能性がある.
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