Japanese
English
症例
細菌性肺炎の治療中に発症した急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Acute generalized exanthematous pustulosis occurring during treatment of bacterial pneumonia
中村 冴
1
,
山本 紀美子
1
Sae NAKAMURA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科,東大阪市(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
肺炎球菌
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
肺炎球菌
,
薬剤リンパ球刺激試験
pp.1069-1073
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003337
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
60歳台,男性。小脳延髄梗塞に対して入院加療されていた。初診4日前より発熱が出現し,胸部X線所見と喀痰グラム染色より細菌性肺炎と診断され,アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム,アセトアミノフェンの投与が開始された。初診2日前より,両大腿部に小膿疱を伴う紅斑が出現した。大腿部より皮膚生検し,急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。急性期の薬剤リンパ球刺激試験は3剤中2剤が陽性となるも,約4週間後には陰性化し,パッチテストも陰性であった。自験例では,皮疹の発症に感染症が関与している可能性を考えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.