特集 乾癬-2017
臨床例
Crohn病に対するインフリキシマブ投与中に乾癬様皮疹が生じた小児例
金田 一真
1
,
穀内 康人
,
黒川 晃夫
,
森脇 真一
1大阪医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Crohn病
,
乾癬
,
鑑別診断
,
生検
,
多剤併用療法
,
頭皮疾患
,
経皮投与
,
軟膏剤
,
薬疹
,
Infliximab
,
Maxacalcitol
,
Betamethasone Butyrate Propionate
,
Hydrocortisone Butyrate
,
ローション剤
Keyword:
Infliximab
,
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Crohn Disease
,
Drug Eruptions
,
Drug Therapy, Combination
,
Ointments
,
Psoriasis
,
Scalp Dermatoses
,
Betamethasone Butyrate Propionate
,
Hydrocortisone-17-butyrate
,
Maxacalcitol
pp.1267-1270
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018134048
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<症例のポイント>生物学的製剤は乾癬、炎症性腸疾患、関節リウマチなどの炎症性疾患に対する高い有効性が認められ、近年、投与例が増加している。生物学的製剤では、さまざまな有害事象が報告されている。このうち、主にTNF-α阻害薬投与中に乾癬様皮疹や膿疱性皮疹の新たな発症もしくは再燃、炎症性腸疾患、サルコイドーシスなどの肉芽腫性疾患、血管炎などが出現する現象を逆説的反応(paradoxical reaction)という。逆説的反応に伴う乾癬様皮疹、膿疱性皮疹は重篤な症状を呈する症例もある一方で、適切な治療により、生物学的製剤の継続投与が可能となる場合も多いとされている。今回われわれは、Crohn病に対するインフリキシマブ(レミケード)投与中に頭部に逆説的反応と考えられる乾癬様皮疹が出現した1例を経験したので報告する。
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