特集 接触皮膚炎-2017
臨床例
ネオメドロールEE軟膏による接触皮膚炎 有効成分、添加物ともにパッチテスト陽性例
岩橋 ゆりこ
1
,
井藤 遥
,
笠 ゆりな
,
濱田 裕子
,
宇野 裕和
,
中田 土起丈
1昭和大学藤が丘病院 皮膚科
キーワード:
Petrolatum
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
丹毒
,
パッチテスト
,
経皮投与
,
軟膏剤
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-顔面
,
単純ヘルペス
,
Hydrocortisone Butyrate
,
Neomycin-Methylprednisolone
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Contact
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Erysipelas
,
Herpes Simplex
,
Ointments
,
Petrolatum
,
Patch Tests
,
Hydrocortisone-17-butyrate
pp.727-730
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017304602
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<症例のポイント>ネオメドロールEE軟膏による接触皮膚炎は日常診療で遭遇する機会の多い疾患で、多くは主成分であるフラジオマイシンによってひきおこされる。自験例はパッチテストでフラジオマイシンに加えて、ネオメドロールEE軟膏の添加物であるラノリンにも陽性反応が認められた。ラノリンは化粧品等に広く用いられているため、自験例に対して単に原因薬剤の使用を禁じるだけでは接触皮膚炎が再発する可能性が高い。アレルギー性接触皮膚炎患者に対する的確な指導のためには、パッチテストを行って原因物質を同定する必要がある。
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