特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
秋田県玉川温泉湯治後に生じた多発性紅色丘疹
笠井 弘子
1
,
木花 光
1けいゆう病院 皮膚科
キーワード:
温泉学
,
ケロイド
,
入浴
,
免疫組織化学
,
瘢痕-肥厚性
,
丘疹
,
温泉水
,
筋線維腫
,
待機療法
Keyword:
Balneology
,
Baths
,
Immunohistochemistry
,
Keloid
,
Cicatrix, Hypertrophic
,
Hot Springs
,
Myofibroma
,
Watchful Waiting
pp.79-82
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090726
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<症例のポイント>玉川温泉は高濃度の塩素および塩素イオンを含むpH1.2の強酸性硫黄泉であり、さまざまな疾患の患者が湯治に訪れている。湯治者の間では玉川温泉で湯治を行うと、いわゆる「玉川皮膚炎」を生じると知られている。自験例では玉川温泉での湯治後に多発する紅色丘疹を認め、皮疹は萎縮性瘢痕を残し自然消褪するものもみられた。同温泉の湯治者の間では広く知られているとされるものの学術的に検討された例は少なく、今回報告した。
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