特集 隆起する皮膚疾患
臨床例
10ヵ月の乳児の頭部に発生した隆起性皮膚線維肉腫
石川 一志
1
,
川村 碧
,
甲斐 宜貴
,
波多野 豊
,
仲村 郁心
,
高橋 健造
,
上里 博
,
藤原 作平
1大分大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
人工皮膚
,
鑑別診断
,
デブリードマン
,
頭頸部腫瘍
,
皮膚移植
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
皮膚線維肉腫
,
筋線維腫
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Debridement
,
Head and Neck Neoplasms
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Skin Transplantation
,
Skin, Artificial
,
Dermatofibrosarcoma
,
Myofibroma
pp.555-558
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014259178
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<症例のポイント>10ヵ月の乳児の頭部に発生した隆起性皮膚線維肉腫を経験した。小児発症、特に頭部原発は非常にまれであり、緩徐に増大するため、瘢痕等の良性疾患と間違われやすい。外傷既往のない瘢痕様の皮疹は積極的に鑑別に考える必要があると考えられた。外科的切除が第1選択であるが、切除範囲の設定が非常に大切であり、自験例では腫瘍より2cm離し、骨膜上で腫瘍を切除した。術後1年半経過した現在再発は認めていない。
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