特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎(いわゆる砂かぶれ様皮膚炎) 寒冷刺激が発症誘因に関与か
荻野 篤彦
1
1おぎの皮フ科
キーワード:
紅斑
,
紫斑病
,
鑑別診断
,
低温
,
皮膚炎
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
丘疹
,
Gianotti-Crosti症候群
,
Papular-Purpuric Gloves and Socks症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis
,
Cold Temperature
,
Foot Dermatoses
,
Erythema
,
Hand Dermatoses
,
Purpura
pp.75-78
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090725
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<症例のポイント>小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎(砂かぶれ様皮膚炎)は1~2歳前後の幼児の手のひらが真っ赤になり、手指にも痒い丘疹が生じステロイド外用薬にはまったく反応せず、2~3週間で落屑して自然治癒する疾患である。本症は原因不明であるがウイルス感染症と思われる皮膚反応を示すことが多いことからEBウイルスを含むウイルス初感染と考えられてきたが、今回の症例検討で93%が1~2歳と年齢に偏りがあり、92%が12~5月の寒い時期に集中しており、寒冷刺激が発症の誘因に関与していることがうかがわれた。
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