特集 小児の皮膚病・腫瘍、母斑
臨床例
紅色環状硬結を示し、ムチン沈着を伴った平滑筋過誤腫
眞壁 郁
1
,
伊藤 倫子
,
神崎 美玲
,
飯島 茂子
,
森 雅史
1水戸済生会総合病院 皮膚科
キーワード:
過誤腫
,
筋疾患
,
鑑別診断
,
平滑筋
,
母斑-色素性
,
免疫組織化学
,
カフェオレ斑
,
ムチン沈着症
,
肥満細胞腫-皮膚
,
待機療法
,
硬結
,
紅斑-環状
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hamartoma
,
Immunohistochemistry
,
Muscle, Smooth
,
Muscular Diseases
,
Nevus, Pigmented
,
Mucinoses
,
Cafe-au-Lait Spots
,
Mastocytoma, Skin
,
Watchful Waiting
pp.1037-1040
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015043936
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<症例のポイント>平滑筋過誤腫は、真皮における平滑筋の増殖を主体とする母斑性病変である。通常、生後1年以内に単発性に生じ、体幹に多毛を伴う紅~淡褐色の斑を示すことが多い。紅色環状硬結を示し、病理組織学的にムチン沈着がみられた平滑筋過誤腫の2ヵ月女児例を経験した。pseudo-Darier's signは本症に特徴的な徴候であり、臨床診断に有用であった。
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