特集 心に残る症例-40周年記念特別号
臨床例
リツキシマブによって救命しえた重症の全身性強皮症合併間質性肺炎
吉崎 歩
1
,
佐藤 伸一
1東京大学 大学院医学系研究科皮膚科学
キーワード:
Ciclosporin
,
Prednisolone
,
強皮症-全身性
,
生検
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
Rituximab
,
肺炎-間質性
,
胸部CT
Keyword:
Rituximab
,
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Drug Therapy, Combination
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Systemic
,
Cyclosporine
,
Lung Diseases, Interstitial
pp.39-42
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018090716
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<症例のポイント>重症の強皮症合併間質性肺炎に対して、リツキシマブによるB細胞除去療法を行った。リツキシマブ投与により、呼吸機能の著しい改善を得た。皮膚硬化と皮膚潰瘍に関しても改善が認められた。リツキシマブにより除去されていたB細胞が、末梢血中に出現するタイミングと一致して、強皮症合併間質性肺炎、皮膚硬化、皮膚潰瘍の再燃を認めた。これらの症状は、B細胞を再度除去することにより改善した。強皮症に対するリツキシマブの、プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験が医師主導治験として行われる予定である。
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