特集 膠原病
間質性肺炎増悪が抗トポイソメラーゼI抗体陽転化に先行した抗セントロメア抗体陽性全身性強皮症の1例
石月 翔一郎
1
,
沖山 奈緒子
,
齊藤 明允
,
藤本 学
1筑波大学 医学医療系皮膚科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
強皮症-全身性
,
抗核抗体
,
多剤併用療法
,
セントロメア
,
病勢悪化
,
パルス療法(薬物療法)
,
静脈内投与
,
肺炎-間質性
,
Scl-70抗原
,
胸部CT
,
抗セントロメア抗体
Keyword:
Antibodies, Antinuclear
,
Cyclophosphamide
,
Drug Therapy, Combination
,
Centromere
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
,
Scleroderma, Systemic
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Disease Progression
,
Pulse Therapy, Drug
,
Administration, Intravenous
,
Scl 70 Antigen, Human
,
Anticentromere Antibody
pp.149-152
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215716
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65歳女性。2年前よりRaynaud現象と両手指の浮腫性硬化とともに咳嗽が出現し近医を受診、抗セントロメア抗体陽性全身性強皮症と診断された。その後、手指の浮腫性硬化の進行と労作時呼吸苦が出現し、胸部X線ではすりガラス様陰影の増強を認め、間質性肺炎が増悪したが、ELISA法による再検では抗Topo I抗体は陰性であった。精査加療目的で紹介となり、初診時の抗Topo I抗体は陰性であったが、3ヵ月後に陽転化を認めた。プレドニゾロンとシクロホスファミドパルス療法を開始したところ、呼吸症状および皮膚硬化は改善した。
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