特集 バリア障害
the case of the month
乏汗が悪化要因と考えられた成人アトピー性皮膚炎の3例
室田 浩之
1
,
進藤 翔子
,
高橋 彩
,
片山 一朗
1大阪大学 大学院医学系研究科情報統合医学講座皮膚科学教室
キーワード:
Betamethasone Valerate
,
Diflucortolone
,
Ketoconazole
,
Petrolatum
,
Prednisolone
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
膿痂疹
,
皮膚炎-アトピー性
,
皮膚炎-接触性
,
発汗減少
,
Tacrolimus
,
ランニング
,
Difluprednate
,
Pregabalin
,
自家感作性皮膚炎
Keyword:
Pregabalin
,
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Betamethasone Valerate
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Atopic
,
Dermatitis, Contact
,
Drug Therapy, Combination
,
Diflucortolone
,
Hypohidrosis
,
Impetigo
,
Ketoconazole
,
Petrolatum
,
Prednisolone
,
Running
,
Tacrolimus
,
Difluprednate
pp.877-883
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017324039
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<症例のポイント>[症例1]32歳、女性。幼少時にアトピー性皮膚炎、6~22歳まで競泳選手として活躍。就職後全身の乾燥と紅斑が出現。近医にてプレドニゾロン内服とステロイド外用。休薬で再燃するため当院紹介。乏汗を認めた。保湿と汗指導で2年間寛解維持している。[症例2]50歳、男性。23歳ごろから後頸部の湿疹出現、徐々に拡大。48歳時にシクロスポリン内服開始されるも休薬で悪化する。転居に伴い当院紹介。内服中止のうえ、保湿、マラセチア対策、汗指導を主軸に治療。1年寛解を維持している。[症例3]36歳、男性。幼少時よりアトピー性皮膚炎。17歳ごろより発汗機会を避けてきた。段ボール工場に15年勤務。治療に反応しない症状と微熱倦怠感を主訴に当院受診。乏汗を認めた。薬物治療と汗指導で寛解したが1年半後に再燃。発汗とアトピー性皮膚炎の関係について考察を加え、報告する。
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