特集 接触皮膚炎
臨床例
精製ラノリンによる左眼周囲の接触皮膚炎
永井 美貴
1
,
松波 智恵子
1松波総合病院 皮膚科
キーワード:
Lanolin
,
Ofloxacin
,
Petrolatum
,
Roxithromycin
,
紅斑
,
さん粒腫
,
鑑別診断
,
パッチテスト
,
軟膏剤
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
皮膚炎-口囲
,
Mecobalamin
,
Olopatadine
,
眼内投与
Keyword:
Olopatadine Hydrochloride
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema
,
Lanolin
,
Ointments
,
Petrolatum
,
Patch Tests
,
Ofloxacin
,
Roxithromycin
,
Chalazion
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Dermatitis, Perioral
,
Administration, Ophthalmic
,
Mecobalamin
pp.467-470
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266462
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<症例のポイント>眼周囲の接触皮膚炎患者に対して、複数の外用薬がパッチテスト陽性であった。成分パッチテストでオフロキサシン眼軟膏の精製ラノリンが陽性を示した。精製ラノリンのほか、ラノリンアルコールと還元ラノリン含有外用薬に対してもパッチテストは陽性であり、ラノリン製剤による接触皮膚炎と診断した。成分パッチテストは確定診断や今後の薬剤指導をするうえにおいて、in vivoで行える有効な検査である。パッチテストの必要性を社会に啓発していくことも皮膚科医の大切な役割と考える。
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