特集 湿疹・皮膚炎
カルテオロール塩酸塩による接触皮膚炎の1例
大原 香子
1
,
初鹿 隼人
1大原医院
キーワード:
Betamethasone Valerate
,
Carteolol
,
交差反応
,
再発
,
パッチテスト
,
点眼剤
,
経皮投与
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-顔面
,
緑内障
,
眼内投与
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Betamethasone Valerate
,
Carteolol
,
Cross Reactions
,
Dermatitis, Contact
,
Facial Dermatoses
,
Glaucoma
,
Ophthalmic Solutions
,
Patch Tests
,
Recurrence
,
Administration, Ophthalmic
pp.1940-1944
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129383
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86歳女性。両眼緑内障に対するカルテオロール塩酸塩の持続点眼液を約1年間使用後、両眼周囲の紅斑と痒みが出現したため受診となった。当初、ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏を処方したが、その後も軽快と再発を繰り返し、各種軟膏に変更するも効果は一時的で症状は悪化し、両眼囲には落屑性紅斑が出現した。臨床経過より点眼薬による接触皮膚炎を疑い、点眼液の中止とベタメタゾン吉草酸エステル軟膏外用を行ったところ、5日で治癒した。スクラッチパッチテストでは、カルテオロール塩酸塩が陽性を示した。
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