特集 痛みを伴う皮膚病
臨床例
インフリキシマブが奏効した壊疽性膿皮症
林 宏明
1
,
村上 真依
,
石井 学
,
藤本 亘
1川崎医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
Sulfadiazine
,
Sweet症候群
,
紅斑-結節性
,
鑑別診断
,
生検
,
大腸炎-潰瘍性
,
多剤併用療法
,
膿皮症-壊疽性
,
足部疾患
,
Mesalazine
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Drug Therapy, Combination
,
Foot Diseases
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Sulfadiazine
,
Sweet Syndrome
,
Pyoderma Gangrenosum
,
Mesalamine
pp.405-408
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017188333
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<症例のポイント>5年前から潰瘍性大腸炎が先行し、腹部症状の増悪に伴い左足背に発症した壊疽性膿皮症を報告した。自験例はプレドニゾロン(PSL)50mg(1mg/kg)の初期投与量で改善傾向を認めたが、減量に伴い皮膚病変が悪化しPSLの減量を行うことが困難であった。潰瘍性大腸炎の病勢がgrade 3であることからインフリキシマブを導入したところ、皮膚病変は速やかに改善しPSLによる治療から離脱できた。治療抵抗性の壊疽性膿皮症に遭遇した際、抗TNF-α阻害薬が認可されている基礎疾患を有する場合には、抗TNF-α阻害薬を積極的に導入すべきと思われた。
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