特集 生物学的製剤・有用性
臨床例
潰瘍性大腸炎に対するインフリキシマブ投与が壊疽性膿皮症に奏効した例
小林 束
1
,
秋田 浩孝
,
矢上 晶子
,
長坂 光夫
,
松永 佳世子
1藤田保健衛生大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
紅斑-硬結性
,
鑑別診断
,
生検
,
大腸炎-潰瘍性
,
皮膚疾患-下肢
,
膿皮症-壊疽性
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Erythema Induratum
,
Leg Dermatoses
,
Pyoderma Gangrenosum
pp.341-344
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014237170
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<症例のポイント>壊疽性膿皮症の主な合併症として炎症性腸疾患があり、10~15%で潰瘍性大腸炎やCrohn病を合併する。壊疽性膿皮症は、炎症性腸疾患の活動性に並行して推移する症例報告もあるが、さまざまな治療に抵抗性を示し、非常に難治である症例も存在する。今回われわれは、潰瘍性大腸炎に合併した下腿の難治性壊疽性膿皮症にインフリキシマブが奏効した症例を報告する。治療抵抗性の壊疽性膿皮症に遭遇した際に、インフリキシマブが認可されている基礎疾患が存在する場合は、インフリキシマブ投与を積極的に考慮するべきである。
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