特集 結節性紅斑とその周辺
臨床例
壊疽性膿皮症と結節性紅斑を合併し、タクロリムス内服およびGCAPにより改善した潰瘍性大腸炎
漆畑 真理
1
,
石井 健
,
関東 裕美
,
落 祐太
,
森田 宏
,
石河 晃
1東邦大学 医学部皮膚科学講座(大森)
キーワード:
大腸内視鏡法
,
紅斑-結節性
,
大腸炎-潰瘍性
,
経口投与
,
白血球分離
,
Tacrolimus
,
膿皮症-壊疽性
,
組織診
,
腹部CT
Keyword:
Administration, Oral
,
Colitis, Ulcerative
,
Colonoscopy
,
Erythema Nodosum
,
Leukapheresis
,
Tacrolimus
,
Pyoderma Gangrenosum
pp.43-46
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014140548
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<症例のポイント>潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis、以下、UC)における皮膚の腸管外病変として、結節性紅斑(erythema nodosum、以下、EN)、アフタ性口内炎や壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenosum、以下、PG)がよく知られているが、ENとPG合併例は少ない。われわれは、顆粒球除去療法(granulocytapheresis、以下、GCAP)とタクロリムス内服を行い、UCの消化器症状およびPGとENの皮膚症状の改善がみられた1例を経験した。PGに対するタクロリムス外用療法の報告例はいくつかあるが、内服療法における報告は自験例が2例目である。
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