特集 滲出性紅斑とその周辺
臨床例
潰瘍性大腸炎の急性増悪に伴って生じたSweet病
西川 沙織
1
,
福田 英嗣
,
鈴木 琢
,
山屋 雅美
,
渡邉 恒輔
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Sweet症候群
,
紅斑-硬結性
,
紅斑-結節性
,
鑑別診断
,
大腸炎-潰瘍性
,
病勢悪化
,
Prednisolone Hemisuccinate
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Colitis, Ulcerative
,
Erythema Induratum
,
Erythema Nodosum
,
Sweet Syndrome
,
Disease Progression
,
Prednisolone Hemisuccinate
pp.151-154
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014189104
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<症例のポイント>潰瘍性大腸炎が先行し、潰瘍性大腸炎の急性増悪に伴い発症したSweet病を報告した。自験例は通常のSweet病と異なり、初発疹として下肢は結節性紅斑様の紅斑や滲出性紅斑、背部はざ瘡様発疹を呈し、急速にSweet病の典型的な皮疹に移行した。また、顕著な針反応を呈した点が特徴であった。潰瘍性大腸炎とSweet病の合併した機序としては、両者の病勢が一致していたことから、granulocyte colony stimulating factor(以下、G-CSF)などの増加が関与したと推察した。
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