特集 結節性紅斑とその周辺
臨床例
結節性紅斑様皮疹を生じたサルコイドーシス
岸本 泉
1
,
岡本 祐之
1関西医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
紅斑-結節性
,
鑑別診断
,
放射性核種イメージング
,
発疹
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Exanthema
,
Erythema Nodosum
,
Prednisolone
,
Radionuclide Imaging
pp.19-22
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014140542
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<症例のポイント>サルコイドーシスは皮膚、リンパ節、肺、眼など多臓器を侵す原因不明の全身性肉芽腫性疾患である。サルコイドーシスの皮膚症状は多彩であり、1)組織学的に肉芽腫を認めない非特異的病変である結節性紅斑、2)組織学的に肉芽腫とともに異物が証明される瘢痕浸潤、3)特異的病変である皮膚サルコイド(結節型、局面型、びまん浸潤型、皮下型とその他のまれな病型)に大別される。結節性紅斑様皮疹は肉芽腫を認める皮膚サルコイドのまれな一型であり、臨床的には結節性には結節性紅斑よりも熱感、圧痛、自発痛が軽度である。結節性紅斑様皮疹を呈するサルコイドーシスは、眼病変を高率に合併するため眼科的精査が重要である。
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