特集 好発部位を外れた皮膚病
臨床例
亀頭部に生じた壊疽性膿皮症の2例
中丸 聖
1
,
谷村 裕嗣
,
水田 栄樹
,
槇村 馨
,
岡本 祐之
,
田口 真
,
井上 貴昭
,
室田 卓之
,
清原 隆宏
1関西医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
陰茎疾患
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
Fournier壊疽
,
膿皮症-壊疽性
,
大量薬物療法
,
亀頭
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Penile Diseases
,
Prednisolone
,
Pyoderma Gangrenosum
,
Fournier Gangrene
pp.37-40
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017115403
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<症例のポイント>亀頭部に生じた壊疽性膿皮症の2例を報告した。亀頭部の壊疽性膿皮症は、膿疱・瘻孔・穿掘性潰瘍が多発する特徴的な臨床像を呈する。症例1は腹部、背部、右踵部にも病変を多発し、症例2は亀頭部に限局していた。症例1は合併疾患を有さず、症例2は多発性骨髄腫を合併していた。症例1は他科においてステロイドが投与されないまま陰茎部分切断に至り、症例2はステロイド大量投与が奏効した。亀頭部の壊疽性膿皮症は、ヘルペス、フルニエ壊疽などと誤診されることが多く、泌尿器科との緊密な連携および疾患の啓発が必要である。
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