特集 遺伝子検索を行った皮膚病
臨床例
SERPINB7変異を認めた長島型掌蹠角化症の3例
川村 みゆき
1
,
石井 文人
,
松田 光弘
,
大畑 千佳
,
名嘉眞 武国
,
橋本 隆
1久留米大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
血統
,
抗真菌剤
,
掌蹠角皮症
,
鑑別診断
,
経皮投与
,
変異
,
尿素
,
粃糠疹-毛孔性紅色
,
遺伝学的検査
,
Megsin
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Antifungal Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Genetic Testing
,
Keratoderma, Palmoplantar
,
Pityriasis Rubra Pilaris
,
Mutation
,
Pedigree
,
Urea
,
SERPINB7 Protein, Human
pp.785-788
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016356558
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<症例のポイント>長島型掌蹠角化症は、幼少期より掌蹠に境界明瞭な潮紅と軽度の過角化を特徴とする常染色体劣性遺伝性角化症である。症状は手指背や足背側にまで及ぶ特徴的な臨床像を示す。原因はセリンプロテアーゼインヒビターの1つをコードするSERPINB7遺伝子の変異であり、ほとんどの患者はc.796C>T(p.Arg266Ter)の変異を保持し、創始者変異と考えられている。長島型掌蹠角化症の手足の特徴として、短時間の浸水で白色変化をきたす。
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