特集 遺伝子検索を行った皮膚病
臨床例
Birt-Hogg-Dube症候群の2家族例
根岸 亜津佐
1
,
栗原 正利
,
瀬山 邦明
,
石河 晃
,
岩渕 千雅子
1日産厚生会玉川病院 皮膚科
キーワード:
血統
,
過誤腫症候群-多発性
,
結節性硬化症
,
鑑別診断
,
生検
,
遺伝学的検査
,
Birt-Hogg-Dube症候群
,
多発性丘疹状毛包上皮腫
,
Folliculin Protein
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Hamartoma Syndrome, Multiple
,
Genetic Testing
,
Pedigree
,
Tuberous Sclerosis
,
Birt-Hogg-Dube Syndrome
,
FLCN Protein, Human
pp.789-792
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016356559
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<症例のポイント>Birt-Hogg-Dube(BHD)症候群は皮膚・肺・腎病変を三徴とする、まれな常染色体優性遺伝性疾患であり、本邦における皮膚病変の報告は少ない。今回、気胸と皮膚病変の家族歴と多発性肺嚢胞を伴う反復性気胸からBHD症候群を疑い、皮膚生検および遺伝子検査から確定診断しえた2家族例を経験した。多発性のfibrofolliculoma/trichodiscomaからBHD症候群を確定することで、腎腫瘍の早期発見、再発性気胸の予防が可能となり、皮膚科医としてこの疾患を認識することが重要である。
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