特集 汗と皮膚病
臨床例
長島型掌蹠角化症 遺伝子解析も含めて
仁木 真理子
1
,
広瀬 憲志
,
塩濱 愛子
,
久保 亮治
1国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター 皮膚科
キーワード:
Petrolatum
,
掌蹠角皮症
,
鑑別診断
,
生検
,
経皮投与
,
免疫組織化学
,
DNA配列分析
,
Salicylic Acid
,
Megsin
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Keratoderma, Palmoplantar
,
Petrolatum
,
Sequence Analysis, DNA
,
Salicylic Acid
,
SERPINB7 Protein, Human
pp.749-752
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314328
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<症例のポイント>長島型掌蹠角化症は幼少期より、掌蹠を越えて連続性に指背、手背および足背に及ぶ潮紅を主体とした軽微な過角化を特徴とする常染色体劣性遺伝性疾患である。多汗や白癬の合併率が高く、多汗症や手白癬として漫然と治療されている可能性がある。また症状が軽微なため、医療機関を受診していない患者も多いと思われる。最近、本症の原因がセリンプロテアーゼインヒビターの1つをコードするSERPINB7遺伝子の変化であることがわかり、自験例においても遺伝子解析によりSERPINB7遺伝子に変異が同定された。
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