特集 外陰疾患A to Z
感染症 尖圭コンジローマ
川名 敬
1
1日本大学 医学部産婦人科学系産婦人科学分野
キーワード:
鑑別診断
,
尖圭コンジローマ
,
予防接種
,
感染症垂直伝播
,
Imiquimod
,
パピローマウイルスワクチン
,
再発性呼吸器乳頭腫症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Vaccination
,
Condylomata Acuminata
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Imiquimod
,
Papillomavirus Vaccines
,
Recurrent Respiratory Papillomatosis
pp.31-35
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022071430
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尖圭コンジローマは、年間約4万人が罹患する性感染症であり、かつ、母子感染することがある性感染症でもある。尖圭コンジローマは、診断にはしばしば苦慮するが、治療には免疫賦活剤であるイミキモド5%クリームがあるが、その使用法は必ずしも統一されていない。さらに、性感染症の中で唯一ワクチンによって予防できる性感染症であり、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンが普及している海外では、尖圭コンジローマは"過去の性感染症"になりつつある。本稿では、尖圭コンジローマの診断と治療のコツを詳説し、またHPVワクチンを取りまく現状と問題点にも触れたい。
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