特集 呼吸器と皮膚
臨床例
マダニ刺症に対して処方されたミノサイクリンによる好酸球性肺炎
井上 裕香子
1
,
夏秋 優
,
羽田 孝司
,
山西 清文
,
政近 江利子
,
金村 晋吾
,
中野 孝司
1兵庫医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
ブニヤウイルス科感染症
,
Minocycline
,
Prednisolone
,
気管支肺胞洗浄液
,
鑑別診断
,
経口投与
,
肺好酸球増加症
,
Levofloxacin
,
マダニ咬傷
,
紅斑熱群リケッチア症
,
SFTSウイルス
Keyword:
Spotted Fever Group Rickettsiosis
,
Administration, Oral
,
Bronchoalveolar Lavage Fluid
,
Bunyaviridae Infections
,
Diagnosis, Differential
,
Minocycline
,
Prednisolone
,
Pulmonary Eosinophilia
,
Levofloxacin
,
Tick Bites
pp.545-548
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015270406
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>マダニ刺症に対して処方されたミノサイクリンによって薬剤性好酸球性肺炎を発症した症例を報告した。末梢血、気管支肺胞洗浄液中に好酸球増多、画像検査で肺野に異常陰影を認めたが、ステロイド投与で速やかに改善した。マダニ刺症ではマダニ媒介性感染症を念頭におくべきであるが、抗菌薬の予防的投与には慎重な判断が必要であり、投与薬剤による副作用にも注意しなければならない。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.