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佐賀県で発症した日本紅斑熱の親子同時発症例
橋本 明子
1
,
永瀬 浩太郎
,
井上 卓也
,
成澤 寛
1佐賀大学 皮膚科
キーワード:
Minocycline
,
PCR法
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
間接蛍光抗体法
,
Levofloxacin
,
佐賀県
,
Rickettsia japonica
,
家族内感染
,
日本紅斑熱
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Minocycline
,
Polymerase Chain Reaction
,
Fluorescent Antibody Technique, Indirect
,
Levofloxacin
pp.2040-2041
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129403
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46歳女性。父親と裏山を掃除した1週間後より発熱ほか、四肢の筋肉痛が出現し近医を受診、セフジニル、アセトアミノフェンを処方されるも解熱せず、体幹に紅斑が出現したため紹介受診となった。所見では体幹や四肢に淡い紅斑丘疹が散在性に多発し、右腋窩には1cm大の黒色痂疲を伴う水疱を認めた。血液検査では血小板数の低下、肝機能障害がみられた。臨床像および臨床経過からツツガムシ病と考え、MINO内服を開始したところ速やかに解熱し、紅斑や臨床検査値の改善がみられた。尚、本症例の発症より5日後に父親(78歳)にも同様の症状が出現し、IFA法より日本紅斑熱と診断された。MINOおよびLVFXの併用投与で経過は良好であった。
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