特集 接触皮膚炎
臨床例
リバスチグミン経皮吸収型製剤による接触皮膚炎
川井 麻友
1
,
馬渕 智生
,
小澤 明
,
永田 栄一郎
,
瀧澤 俊也
1東海大学 医学部専門診療学系皮膚科学
キーワード:
Alzheimer病
,
鑑別診断
,
経皮投与
,
痒疹
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
Rivastigmine
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Rivastigmine
,
Alzheimer Disease
,
Administration, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Prurigo
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Betamethasone Butyrate Propionate
pp.471-474
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266463
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<症例のポイント>アルツハイマー型認知症の治療薬であるリバスチグミン経皮吸収型製剤(イクセロンパッチ)による接触皮膚炎を報告した。自験例は、リバスチグミン経皮吸収型製剤による治療を中止するよう指示された後も、認知症による記憶障害、理解・判断力障害のため貼布を継続しており、症状が遷延した。当該薬剤のインタビューフォームにも、貼布部位の皮膚症状が高頻度に認められることが記載されている。しかし、臨床現場では、皮膚科医への受診をせずに、ステロイド外用薬や保湿剤の外用を併用しながら、主治医により治療が継続されている症例も少なくない。
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