特集 接触皮膚炎
臨床例
フマル酸ケトチフェンによる接触皮膚炎
安池 理紗
1
,
峠岡 理沙
,
加藤 則人
1京都府立医科大学 大学院医学研究科皮膚科学
キーワード:
Ketotifen
,
患者教育
,
結膜炎
,
紅斑
,
鑑別診断
,
そう痒症
,
パッチテスト
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
眼内投与
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Conjunctivitis
,
Erythema
,
Ketotifen
,
Pruritus
,
Patch Tests
,
Patient Education as Topic
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Administration, Ophthalmic
pp.499-500
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266470
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- 文献概要
<症例のポイント>フマル酸ケトチフェンは抗ヒスタミン作用を合わせもつ抗アレルギー薬で、1991年7月に点眼薬が発売された。その効能上、眼周囲に紅斑やそう痒が生じても被疑薬として認識されにくい。今回、フマル酸ケトチフェンによる接触皮膚炎の1例を経験した。接触感作後の内服によるsystemic contact dermatitisの報告があり、眼周囲の紅斑をみた場合には点眼薬の接触皮膚炎を考慮することが重要である。
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