特集 接触皮膚炎
臨床例
鎮痛消炎薬に含まれたクロタミトン、ジイソプロパノールアミンによる接触皮膚炎
鶴田 京子
1
,
伊佐見 真実子
,
松永 佳世子
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 皮膚科
キーワード:
Indomethacin
,
下腿
,
紅斑
,
紫斑病
,
パッチテスト
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
疼痛
,
経皮投与
,
軟膏剤
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
Crotamiton
,
Olopatadine
,
丘疹
,
Betamethasone Butyrate Propionate
,
Diisopropanolamine
Keyword:
Olopatadine Hydrochloride
,
Administration, Cutaneous
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Erythema
,
Leg
,
Indomethacin
,
Ointments
,
Pain
,
Patch Tests
,
Purpura
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Betamethasone Butyrate Propionate
,
Crotamiton
,
Diisopropanolamine
pp.455-458
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>下腿の痛みに対して、約2ヵ月間鎮痛消炎薬(インドメタシン軟膏)を外用したところ、外用部位に一致して痒みを伴う紅斑、丘疹と点状出血斑が出現した。インドメタシン軟膏を中止し、抗アレルギー薬内服、very strong群のステロイド薬外用にて、色素沈着を残して約1週間で略治した。原因検索のためパッチテストを施行し、インドメタシン軟膏(as is)に1週間後判定まで陽性、成分パッチテストで、クロタミトン(5%pet.)、ジイソプロパノールアミン(1%pet.)に、1週間後判定まで陽性を示した。以上より、今回の皮疹はインドメタシン軟膏によるものであり、その原因は添加物のクロタミトンとジイソプロパノールアミンによるアレルギー性接触皮膚炎と診断確定できた。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.