特集 接触皮膚炎
臨床例
クロラムフェニコール腟錠によるsystemic contact dermatitis
角田 孝彦
1
,
佐藤 文子
1山形市立病院済生館 皮膚科
キーワード:
Chloramphenicol
,
Prednisolone
,
紅斑
,
鑑別診断
,
パッチテスト
,
腟内投与
,
皮膚テスト
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
Olopatadine
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Olopatadine Hydrochloride
,
Administration, Intravaginal
,
Diagnosis, Differential
,
Chloramphenicol
,
Erythema
,
Prednisolone
,
Patch Tests
,
Skin Tests
,
Dermatitis, Allergic Contact
pp.451-454
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015266458
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<症例のポイント>自験例は、エストリオール腟錠とクロラムフェニコール(クロマイ)腟錠を入れて数時間後から全身に散在性の紅斑が出現し、いくつかの病院を受診後、当科受診した。リンパ球刺激試験(DLST)ではエストリオール腟錠陽性、クロラムフェニコール腟錠陰性、エストリオール内服錠陰性であり、原因判断に苦慮した。1ヵ月後、6ヵ月後に行ったパッチテストでクロラムフェニコール腟錠では陽性が減弱し、エストリオール腟錠は-であった。本症の診断には市販のクロラムフェニコール2%含有軟膏、クロラムフェニコール腟錠のスライス、5%のクロラムフェニコール原末ワセリンのパッチテストが有用と思われた。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.