特集 生物学的製剤・有用性
臨床例
インフリキシマブが有効であった掌蹠膿疱症性骨関節炎
越後 岳士
1
,
井村 朗子
,
荒井 美奈子
,
林 雅之
1公立能登総合病院 皮膚科
キーワード:
関節炎-感染性
,
MRI
,
鑑別診断
,
投薬計画
,
放射性核種イメージング
,
Infliximab
,
静脈内注入
,
胸部CT
,
骨関節症-膿疱症性
Keyword:
Infliximab
,
Arthritis, Infectious
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Administration Schedule
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Infusions, Intravenous
,
Radionuclide Imaging
pp.333-336
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014237168
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<症例のポイント>掌蹠膿疱症性骨関節炎(pustulotic arthroosteitis、以下、PAO)は、非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs、以下、NSAIDs)内服でコントロールできることが多いが、ときに激しい腫脹・疼痛をおこし治療に難渋することがある。自験例は58歳男。16年前からの掌蹠膿疱症(palmoplanter pustulosis、以下、PPP)に8年前からPAOを合併。骨関節症状が急激に増強しNSAIDsやステロイドでは効果不十分のため、インフリキシマブ(infliximab、以下、IFX)5mg/kgの点滴を行い改善した。PAOの病変部ではTNF-α濃度の上昇が指摘されており、重症例に対してはIFXの投与は有用性の高い治療法である。
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