特集 関節痛と皮膚疾患
臨床例
掌蹠膿疱症性骨関節炎 扁桃摘出術が皮膚、関節、爪病変に著効した例
大橋 威信
1
,
山本 俊幸
1福島県立医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
関節炎-感染性
,
喉頭鏡法
,
鑑別診断
,
扁桃摘出術
,
放射性核種イメージング
,
骨関節症-膿疱症性
,
扁桃炎-慢性
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Diagnosis, Differential
,
Laryngoscopy
,
Radionuclide Imaging
,
Tonsillectomy
pp.131-134
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129086
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<症例のポイント>掌蹠膿疱症性骨関節炎(以下、pustulotic arthro-osteitis:PAO)は、掌蹠膿疱症(以下、PPP)を有する患者に合併する特有の骨関節病変で、ときに激しい腫脹、疼痛を伴い治療に苦渋することがある。自験例は41歳、女性。扁桃炎を繰り返すエピソードあり。2年前に扁桃炎を契機にPPPを発症し、同時期から胸鎖関節、肋骨の疼痛が出現し、爪甲の変形を伴っていた。病巣感染巣の検索で、慢性扁桃炎を認めた。扁桃摘出後より皮膚、骨関節、爪症状の著明な改善を認めた。扁桃炎を感染病巣として認めたPPP、PAOにおいて、扁桃摘出術は積極的に考慮される治療法と考えられた。
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