特集 生物学的製剤・有用性
臨床例
インフリキシマブ投与により正常な妊娠・分娩を遂行できた関節症性乾癬
佐野 信也
1
,
原田 和俊
,
島田 眞路
,
中澤 正典
1山梨大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
関節炎-乾癬性
,
関節リウマチ
,
鑑別診断
,
投薬計画
,
妊娠合併症
,
分娩
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Administration Schedule
,
Labor, Obstetric
,
Pregnancy Complications
,
Arthritis, Psoriatic
pp.321-324
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014237165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<症例のポイント>自験例は皮疹や関節炎が高度な関節症性乾癬であったが、妊娠中にインフリキシマブ(以下、IFX)投与を継続し、炎症を抑制することで患者は無事正常分娩することができた。シクロスポリン(以下、CyA)内服中は関節炎のコントロール不良で流産歴があったが、IFXを投与し、妊娠が成立した。妊娠後期のIFX投与をさけるため投与スケジュールを調整した。その際、産婦人科医との緊密な連携を行った。今後、重症乾癬を合併する妊婦にTNF-α阻害薬を使用し、正常出産されることが期待できると考えられた。
Copyright© 2014 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.