特集 生物学的製剤・有用性
臨床例
インフリキシマブが著効した頭部と爪に限局した乾癬
吉村 英子
1
,
足立 真
1日本赤十字社医療センター 皮膚科
キーワード:
乾癬
,
爪疾患
,
爪-変形
,
頭皮疾患
,
投薬計画
,
Infliximab
,
静脈内注入
Keyword:
Infliximab
,
Drug Administration Schedule
,
Infusions, Intravenous
,
Nail Diseases
,
Nails, Malformed
,
Psoriasis
,
Scalp Dermatoses
pp.305-308
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014237161
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<症例のポイント>ほぼ頭部の病変と爪甲のみの尋常性乾癬であったが、広範囲の脱毛と落屑性紅斑、手指爪甲の変形であり、患者のQOL低下が著しかった。頭部の病変は麻酔科医という職業柄、手術室で常に帽子をかぶりこすれることによるKoebner現象と思われた。即効性の観点よりインフリキシマブを投与し、14週の時点でPASI(proriasis area and severity index)75を達成し、54週にはPASI 100を達成した。その後3年経過するが、効果は維持されており、インフリキシマブが著効している。当院でアダリムマブ投与群と比較した臨床研究結果も報告する。
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