特集 生物学的製剤・副作用
臨床例
インフリキシマブ治療中に右視神経炎を発症した関節症性乾癬
堀 仁子
1
,
辻 ひとみ
,
高橋 英俊
,
花田 一臣
,
飯塚 一
1旭川医科大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
関節炎-乾癬性
,
視神経炎
,
鑑別診断
,
生検
,
関節炎-反応性
,
パルス療法(薬物療法)
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Methylprednisolone
,
Optic Neuritis
,
Prednisolone
,
Arthritis, Psoriatic
,
Arthritis, Reactive
,
Pulse Therapy, Drug
pp.429-432
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014240730
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<症例のポイント>インフリキシマブ治療中に右視神経炎を発症した関節症性乾癬の1例を報告した。抗TNF-α製剤による視神経炎は、治療開始2ヵ月以降から1年以内の発症が多く、自験例においても導入後8ヵ月で視神経炎を発症した。多くはステロイド治療に反応するが、不可逆性の視神経炎の報告もあるため、早期診断と抗TNF-α製剤の中止および適切な治療が重要である。抗TNF-α製剤の使用にあたっては、副作用としての視神経炎を含む脱髄性疾患にも注意が必要である。
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