特集 生物学的製剤・副作用
臨床例
アダリムマブ二次無効後尋常性乾癬から膿疱性乾癬へ移行しインフリキシマブ変更後に粟粒結核を発症した例
百瀬 葉子
1
,
衛藤 光
,
古川 恵一
1聖路加国際病院 皮膚科
キーワード:
Ethambutol
,
Isoniazid
,
Pyrazinamide
,
Rifampicin
,
乾癬
,
鑑別診断
,
診断用試薬キット
,
結核-粟粒
,
多剤併用療法
,
治療の失敗
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
インターフェロンガンマ遊離試験
,
乾癬-膿疱性
Keyword:
Adalimumab
,
Infliximab
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Ethambutol
,
Isoniazid
,
Rifampin
,
Psoriasis
,
Pyrazinamide
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Tuberculosis, Miliary
,
Treatment Failure
,
Interferon-gamma Release Tests
,
Acute Generalized Exanthematous Pustulosis
pp.409-412
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014240725
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<症例のポイント>尋常性乾癬に対してアダリムマブ(以下、ADA)が著効したが、脳梗塞によりADA投与を中断した。ADA投与再開後、効果は得られず二次無効となった。二次無効により尋常性乾癬が増悪し、膿疱性乾癬へと移行した。インフリキシマブ(以下、IFX)へ変更したが粟粒結核発症により投与を中止した。発熱出現時にツ反とクオンティフェロン(以下、QFT)が陽転したものの診断確定に至らなかった。発熱が持続したため再度の検索を行い粟粒結核と診断した。発熱が出現してから結核の診断までに約3週を要した。結核罹患率の高い本邦において、スクリーニング検査を投与前のみならず投与中にも定期的に行う必要がある。
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