治療
ウステキヌマブを使用した抗体医薬未治療の尋常性乾癬の8例
高橋 菜穂美
1
1労働者健康福祉機構関東労災病院 皮膚科
キーワード:
アナフィラキシー
,
乾癬
,
頭痛
,
皮下注射
,
投薬計画
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
静脈内注入
,
Ustekinumab
,
ほてり
Keyword:
Ustekinumab
,
Adalimumab
,
Infliximab
,
Anaphylaxis
,
Drug Administration Schedule
,
Headache
,
Infusions, Intravenous
,
Injections, Subcutaneous
,
Psoriasis
pp.364-369
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014237174
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2011年6月~2013年3月の間に中等症と重症の尋常性乾癬患者17症例(男性9例、女性8例、平均年齢55.7歳)に対してウステキヌマブを45mgまたは90mgを0週と4週に投与し、以後12週毎に52週まで継続投与した。そして16、28、40、52週時に生物学的製剤導入時ベースライン(PASI)から75%以上改善した被験者の割合を評価した。その結果、1)生物学的製剤未使用(未使用群)は8例、抗TNF-α製剤からの切り替え(切り替え群)は9例(インフリキシマブ使用例1例、アダリムマブ使用例6例、インフリキシマブとアダリムマブ使用例2例)であった。2)投与後16週と28週では未使用群と切り替え群に有意差はみられなかった。だが、52週時点では未使用群8例全例でPASIから75%改善を達成したが、切り替え群では9例中6例(66.7%)の達成であった。3)観察期間中に重篤な感染症は認められなかったが、軽度副作用としては気管支炎を切り替え群で1例に認められた。
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