特集 全身症状を伴う皮膚疾患(1)
臨床例
黄色爪症候群を合併した関節リウマチ
中込 大樹
1
,
池田 啓
,
中島 裕史
1千葉大学医学部附属病院 アレルギー・膠原病内科
キーワード:
関節リウマチ
,
鑑別診断
,
経口投与
,
爪真菌症
,
Bucillamine
,
黄色爪症候群
Keyword:
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Onychomycosis
,
Yellow Nail Syndrome
,
Bucillamine
pp.787-790
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014044971
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<症例のポイント>黄色爪症候群(yellow nail syndrome)は黄色爪、リンパ浮腫、胸水を代表とする肺病変を3徴とする疾患である。最近では、関節リウマチの治療薬として使用されるブシラミンを原因とする症例が多い。実臨床において、多くの黄色爪患者は爪白癬と誤診されている症例が多く存在する。黄色爪がみられた時点で、原因薬剤を中止すれば、改善する症例も見受けられるが、リンパ浮腫、胸水等は不可逆的なことが多いため注意が必要である。
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