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川崎病と血管病変
横内 幸
1
,
大原関 利章
,
勝碕 譲児
,
高橋 啓
1東邦大学医療センター大橋病院 病理診断科
キーワード:
冠状動脈瘤
,
血管炎
,
紅斑
,
川崎病
,
膿疱
Keyword:
Coronary Aneurysm
,
Erythema
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Vasculitis
pp.720-724
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014044956
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川崎病は,1967年に川崎富作博士により報告された小児の急性熱性発疹性疾患である.4歳までの乳幼児に好発し,1)5日以上続く発熱,2)両側眼球結膜の充血,3)口唇の紅潮,いちご舌,口腔咽頭粘膜のびまん性発赤,4)不定形発疹,5)四肢末端の変化,(急性期)手足の硬性浮腫,掌蹠ないしは指趾先端の紅斑,(回復期)指先からの膜様落屑,6)急性期における非化膿性頸部リンパ節腫脹などの症状を認める.診断は,「診断の手引き」に基づいて行われる.6つの主要症状のうち,発熱と頸部リンパ節腫脹を除く4症状が皮膚粘膜症状であり,そのほかにも,参考条項としてBCG接種部位の発赤・痂皮形成,小膿疱,爪の横溝などが認められることから,皮膚科医にとっても関連深い疾患といえる.(「はじめに」より)
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