特集 全身症状を伴う皮膚疾患(1)
臨床例
Sjoegren症候群に合併した高γ-グロブリン血症性紫斑
立田 彩
1
,
白井 明
,
朝比奈 昭彦
1国立病院機構相模原病院 皮膚科
キーワード:
Sjoegren症候群
,
Steroids
,
紫斑病-血小板減少性
,
紫斑病-高グロブリン血症性
,
鑑別診断
,
生検
,
経皮投与
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Purpura, Thrombocytopenic
,
Purpura, Hyperglobulinemic
,
Steroids
,
Sjogren's Syndrome
pp.783-786
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014044970
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<症例のポイント>高γ-グロブリン血症性紫斑は、主に下肢に慢性再発性の紫斑、色素沈着を生じる疾患である。・基礎疾患のない原発性、基礎疾患のある続発性に分類されるが、続発性のものではSjoegren症候群に合併するものがもっとも多い。今回3例を経験し、うち2例については皮疹を主訴に受診し、高γ-グロブリン血症の診断後にSjoegren症候群の合併を見出すことができた。紫斑の発生にはリウマトイド因子(RF)の関与が推測されており、自験例でも全例に陽性であった。治療は確立されていないが、自験例ではジアフェニルスルホン(DDS)内服が効果を示した。
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