特集 代謝異常症・沈着症
全身黒色の色素沈着、急激な皮膚硬化、筋炎を伴った硬化性粘液水腫
西原 芳実
1
,
角 希里子
,
河崎 真理奈
,
米田 大介
,
高野 裕子
,
春山 興右
,
沢田 泰之
1東京都立墨東病院 皮膚科
キーワード:
移植片対宿主病
,
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
筋炎
,
色素異常症
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
アミロイドーシス
,
致死的転帰
,
腎性全身性線維症
,
硬化性粘液水腫
Keyword:
Administration, Oral
,
Amyloidosis
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Graft vs Host Disease
,
Myositis
,
Pigmentation Disorders
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
,
Fatal Outcome
,
Scleromyxedema
,
Nephrogenic Fibrosing Dermopathy
pp.309-312
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200145
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57歳男性。全身の黒色色素沈着に続き、手指の皮膚硬と・疼痛が出現し前医を受診した。関節リウマチの疑いで経過観察となったが、1年後より嚥下障害・開口障害・構音障害・下肢の脱力が出現したため、膠原病精査も含め紹介入院となった。臨床所見で全身性硬化がみられ、病理所見で線維芽細胞の増生、ムチン沈着を認めたことから、硬化性粘液水腫と診断された。皮膚硬化に対しプレドニゾロンの内服を開始したところ、皮膚硬化は改善傾向がみられたが、入院1ヵ月後に心不全の増悪、不整脈のため死亡した。
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