特集 強皮症およびその関連疾患
臨床例
抗Th/To抗体が検出された筋炎合併汎発型モルフェア
周 円
1
,
加納 宏行
,
清島 真理子
,
濱口 儒人
,
藤本 学
1岐阜大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
強皮症-限局性
,
筋炎
,
自己抗体
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Autoantibodies
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Myositis
,
Prednisolone
,
Scleroderma, Localized
pp.945-948
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014038306
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<症例のポイント>抗Th/To抗体は全身性強皮症以外に特発性間質性肺炎やRaynaud病で検出されるが、まれながらモルフェアでも検出されることが報告されている。抗Th/To抗体が検出されるモルフェアでは、同抗体陰性例に比べ、皮膚硬化病変数が少ないとの報告があるが、自験例では硬化局面が多発し汎発型モルフェアと診断した。皮膚硬化局面はプレドニゾロン20mg/日内服で改善したが、経過中筋炎を合併した。筋炎を合併したモルフェアはまれと考えた。
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