特集 膠原病
肺癌を合併した抗OJ抗体陽性皮膚筋炎の1例
山中 新也
1
,
清島 真理子
,
濱口 儒人
1一宮西病院 皮膚科
キーワード:
Amino Acyl-tRNA Synthetases
,
Prednisolone
,
骨腫瘍
,
自己抗体
,
経口投与
,
肺腫瘍
,
皮膚筋炎
,
致死的転帰
Keyword:
Administration, Oral
,
Amino Acyl-tRNA Synthetases
,
Autoantibodies
,
Bone Neoplasms
,
Dermatomyositis
,
Lung Neoplasms
,
Prednisolone
,
Fatal Outcome
pp.199-202
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168063
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66歳男。1ヵ月前より腰痛、四肢の筋力低下が出現し、徐々に症状が悪化したため、近医より当科紹介となった。初診時、手指MP、PIP関節伸側に鱗屑を伴う淡い紅斑、背部の紅斑を認めた。胸部CTでは右下肺野に間質性肺炎を認めた。臨床検査では筋原性酵素の著明な上昇がみられ、抗核抗体はIF法で抗細胞質抗体陽性で、ELISA法で抗ARS抗体は陰性であったが、免疫沈降法で抗OJ抗体陽性であった。以上より皮膚筋炎と診断し、プレドニゾロンの投与を開始したところ筋症状は改善したが、初診7ヵ月後に頸部の疼痛と運動症状が出現した。精査の結果、肺癌および転移性骨腫瘍が判明し、初診14ヵ月後に死亡した。
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