特集 体幹の皮膚病-炎症性
臨床例
小児急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
安部 美穂
1
,
佐藤 勘治
,
金子 聡
,
中森 三千代
1労働者健康福祉機構横浜労災病院 皮膚科
キーワード:
Erythromycin
,
紫外線療法
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
粃糠疹-苔癬状
,
リンパ腫様丘疹症
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Erythromycin
,
Ultraviolet Therapy
,
Lymphomatoid Papulosis
,
Pityriasis Lichenoides
pp.469-472
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013255769
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<症例のポイント>急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(Pityriasis lichenoides et varioriformis acuta、以下、PLEVA)は、苔癬状粃糠疹のうち急性型のもので、体幹・四肢に急激に壊疽性丘疹が多発する。原因、治療ともにいまだ確立されたものはなく、急性の経過で短期に治癒する場合が多いが、まれに慢性に経過する場合もある。今回、種々の治療にもかかわらず3年間にわたり経過し、治療に難渋する小児のPLEVAの1例を経験した。ステロイドの外用、抗アレルギー薬とDDSの内服にて治癒せず、narrow-band UVB(以下NB-UVB)療法、エリスロマイシン内服を行い、発症3年後にようやく病勢は落ち着いたが、現在もわずかながら皮疹の出没が続いている。
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